押し切りの管理について

押し切りとは 藁(わら)の束を刃と押し棒の根元に挟んで、押し棒を下ろすと一気に両断してくれる便利な道具です。ウチの鍛冶屋でも年に何台も修理しています。 日々の管理 押し切りは刃物です。錆びてしまうと切れ味が悪くなったり最悪の場合動かなくなって…

鎌の柄の交換

柄の折れた鎌 鍛冶屋ですので刃物研ぎも致します。包丁から押し切りまで、出来ない物以外は何でも承ります。今回の依頼は山鎌ですが柄に大きな亀裂が入っているので柄の交換もしなくてはいけません。 折れた柄から鎌を外す さて、柄を抜くのも結構大変な作業…

鍛冶屋の行きつけの店

誰でもふとした時に行きたくなる馴染みの店というものがあります。 一人になりたいとき・・・寂しいとき・・・そして、そこにいるだけで心落ち着く場所。自分にも最近よく立ち入るお店があります。 そこは綺麗なオネーサンに会えるバーでもなく、渋いマスタ…

鍛冶屋とぶんぶく茶釜

いつも農具の修理をしていますが一つとして同じ鍬はありません。劣化や摩耗の具合などから持ち主の人となりが見て取れます。なので、こちらもその方に一番合った修理の仕方をいつも心がけています。 お客様との出会いは一期一会、そう思って日々精進していま…

鍛冶屋のうぉーきんぐ・でっど

「生きていたのか、貴様!?」 『シャバの空気が恋しくってよう、 地獄の縁から舞い戻ってきたぜ!』 男子たるものこんな台詞を一生に一度は吐いてみたいものですが、鍛冶屋の私は年に一度は似たような台詞を吐いています!(ドヤ顔) 先日も営業回りの時に…

草鎌の曲がりを直す方法

草鎌を研ぐ前に 今回預かったのは切れなくなった草鎌3本です。鍛冶屋なのでもちろん刃物研ぎも出来ます。鎌にも用途やサイズによっていろいろな種類がありますが柔らかい草を刈る時に使うのがこの草鎌、又は薄鎌と呼ばれる鎌です。 文字道理り薄い鎌なので…

鍛冶屋、お祭りに出店する

有機農家の収穫祭 若くて元気な農家の方を中心としたイベントで主に有機野菜の販売、それを使った料理の販売、その他、手仕事で作られた物を販売するお祭りで今年が第2回目になります。 ご縁というものはどこで生まれるかわからないもので、このイベントの実…

夜道に迷った鍛冶屋

秋雨来たりなば春遠からじ 夏が終わりやっと過ごしやすくなったかと思えばだんだんと肌寒さを感じるようになってきました。そして、冬の訪れを感じる頃、鍛冶屋の営業は時間との闘いになってきます。 昼過ぎに自宅を出発すると目的地に着く頃には日が傾き始…

鍛冶屋の推定無罪

日本における刑事裁判の有罪率は実に99.9%、一度起訴されてしまえばほぼ有罪が確定してしまう。このドラマはそうした絶対的不利な条件の中、残りの0.1%の無罪にすがりつく中年鍛冶屋の物語である! coming soon 自分はその日も営業で山を越え谷を越え、農…

鍛冶屋のトワイライトシンドローム

あわてんぼうの鍛冶屋 その日は仕事の段取りが悪く、かなり時間が押し気味だったので慌てて配達に出かけてしまいました。目的の村落にたどり着いたのはもう夕方近くでした。さて、がんばって営業するぞ!とカバンを開けてゴソゴソと探ると大事な物がありませ…

スコップ(シャベル)の柄の交換

スコップの柄が壊れてしまった スコップの握りが取れてしまいました。これでは力が入りませんね。スコップ自体はまだしっかりしているので柄の交換をする事にしましょう。野鍛冶って割と便利屋のような職業なのでこういう依頼もちょくちょくあります。 スコ…

動物と触れ合う鍛冶屋

自然豊かな里山を営業で回っていると様々な生き物に出会う事があります。それはペットであったり、家畜であったり、野生であったり様々です。 草を食む者 ある農家のお宅に伺った時の事です。辺りに誰もいなかったので玄関のチャイムを押したのですが、中に…

折れた柄が抜けない!

使っていた鍬の柄が折れた! 気持ちよく農作業していたら『ポキン』と柄が折れてしまいました。これでは仕事にならないので、すぐに柄をつけないといけません。 ですが、その前にこの折れた柄を抜かないといけません。しかし、コレが一番やっかいな作業なん…

柄の削り方で角度を直す方法

柄を差し直す時に 今まで使っていた鍬に新しい柄を鍬に差す場合や古い柄を差し直す場合、今度はもうちょっと高い角度で使いたい、とか左右にに傾いていたから直したいっていう場合、 クサビを使って直す方法を書きましたが、 www.takitetu.com 今回は柄の削…

マムシに睨まれた鍛冶屋

鍛冶屋の営業は農家を回って仕事を頂きます。毎年回っているとお客さんとだんだん仲良くなり、ジュースやお茶を出してもらったり、いろいろな季節の野菜などを頂いたり、時にはイノシシや鹿の肉をお土産にもらったりすることがあります。ですが、その日頂い…

モロ木の柄を固く留める方法

モロ木(桧科ビャクシン属) 【ネズ】【ネズミサシ】【ムロ】とも呼ばれています。 水に強い木なので昔から農業用資材として、使われている木材です。 私の嫁様の実家は薪のお風呂なのですが、焚き付けにモロ木の葉を乾燥させたものを使っています。農家にと…

ゲンノウ(玄能)の柄を入れる方法

ゲンノウ(玄能)とは? ここにお客さんから預かった一丁のゲンノウがあります。長年の使用で角が取れて丸くなり柄もボロボロです。 一口にゲンノウと言ってもいろいろありまして、これは石工さんが使う方のゲンノウです。ハンマーのように見えますが石工さ…

バチツルの柄の入れ方 

バチツルとは? このようにバチ鍬とツルハシが一緒になった鍬なのでバチツルと言います。固いとことを打ったりするのに便利な鍬で、かなり無理がききます。 最近はこれで竹の子を掘る方も増えていますね。この鍬は他の鍬と違い、柄を差すときにクサビを使い…

地域差による四つ鍬の変化

鍬の鍛冶屋の営業範囲 瀧川鉄工所の営業範囲はだいたい竹原から片道1時間くらいで行ける距離が限度なので、竹原市、三原市、東広島市、世羅郡、呉市、三次市、尾道市あたりになります。この範囲を1年くらいかけて農家の家々をまわり、お仕事を頂いています。…

鍬の重さと柄の太さの関係

鍬と柄の因果関係 お客さんから、『この鍬昔から使よーるけどみやすいんよ。(広島弁で使いやすいの意)』と言って見せてもらった鍬には必ずいい具合に仕上がった柄がついています。何年も何年も使って握りこんだ柄は絶妙な握り心地になっています。私は一度…

曲がった鍬の直し方 

鍬が曲がってしまった! よくあることです、畑や田んぼには石やら根っこやらいろいろ埋まっています。 あ、石がある!あ、根っこがある!と見つけてしまうと分かっていても手に持ってるもので処理しようとしてしまいます。それが、四つ鍬とか板鍬だと悲劇が…

鍛冶屋の千里行

注)今回は興奮のあまり中二病的な仕上がりになっております。 ベルトハンマーが壊れたぁぁぁっ! ベルト交換してたらクラッチが動かなくなってしまった、親父と二人でいろいろ試して見たが直らない。打つ手なし・・・どうしよう・・・仕事が出来ない・・・…

タケノコを掘る前に!

営業先でお客さんからよく聞く話ですが、『若い者が竹の子掘りに行って曲げたんよー』そう言ってグニャリと曲がった板鍬(地方によっては平鍬、金鍬と呼ばれる)を出してこられます。 そんなとき私はいつも、『板鍬で竹の子掘ったらダメですよ、もっと丈夫な…

三角ホーの柄を換える方法

三角ホーとは ホー(hoe) 英語で鍬(土を起こしたり、除草するときに使う長い柄のついた農具) そのお客さんは、『ちょっと折れたから柄を換えてーや』 気軽にそう言いました。そして取り出したのが、 ぼろぼろになった三角ホーです。こういう鍬は基本的に直…

柄の曲がりを直す方法

鍬の柄が曲がっている場合 ウチは鍬の鍛冶屋なのでやはり年間結構な数の鍬の柄を消費します。 なのでそれなりの数を仕入れます。するとだいたい何本かの柄に曲がりがありますが、 これは当たり前のことです、木は生きているのですから! こうやって柄をにら…

ジョレン(鋤簾)の柄の交換

ジョレン(鋤簾)の柄はよく折れます ほら、こんな風に金具だけを残して。 ジョレンの柄は軽く作ってあるので無理すると根元からポッキリ折れます。まだあまり刃が摩耗していないので新しい柄に交換することにしましょう。 その前に! 古い金具を取ってしま…

鍬の管理について

鍬の手入れはどうしたらいいの? よくお客さんにこう聞かれます。そんなときいつも自分はこう答えます。 『まず、使ってください。そして、使った後は洗って掛けておいてください。』 皆さん疑問に思っているみたいですね、もう何度言ったか覚えていません。…

【画像説明】クサビの打ち方(入れ方)

はじめに いつもは使いやすい鍬なのに今日は鍬を使っていると何だか力が入らない・・・よく見ると鍬の柄差し部分と柄の部分に隙間が出来て鍬がガタガタしてるじゃないですか。これではどんな良い鍬でも使い物になりません。では、どうすればいいか? はじめ…

鍬を購入するとき気を付ける事

はじめに これから農業を始める、または今まで使っていた鍬が摩耗して使えなくなってしまったという方へ。よし、これから鍬を買いに行くぞっていうその前にこの記事を読んで頂ければ多少の力になれると思います。 使いにくい鍬の理由 鍬にも用途や地域により…

西日本豪雨について

はじめに 2018年には悲惨な災害が連続して発生しました。 7月には西日本豪雨災害、 9月には近畿地方を襲った台風21号、そして北海道で起きた大地震 私は西日本豪雨を体験しました。 竹原市の自宅には辛うじて被害はありませんでしたが、町の様子は一変し…