注)今回は興奮のあまり中二病的な仕上がりになっております。
ベルトハンマーが壊れたぁぁぁっ!
ベルト交換してたらクラッチが動かなくなってしまった、親父と二人でいろいろ試して見たが直らない。打つ手なし・・・どうしよう・・・仕事が出来ない・・・(涙目)
絶望の二文字が頭をよぎった瞬間、あることを思い出した!それは希望の光・・・
そうだ、もうあそこに行くしかない!
あそことはそう鍛冶屋の聖地、
鍛造機械メーカー、坂本鉄工所に!
親父と二人でさっそく荷作りして旅支度を済ませると、
私達は旅に出た・・・light tiger(軽トラ)のエンジンは唸りをあげる・・・
HiroshimaからKouchiへ・・・聖地まで250km、山陽自動車道、瀬戸中央道、高松自動車道、気の遠くなるような行程だ・・・navigation systemよ、私を導いてくれ!
予想時間3時間4分?
なん・・だとっ!200kgの荷物載せた軽トラで平均時速80km出せるかっ!
だが、行かなければいけない、この旅には我々の運命がかかっている・・・
三蔵法師が天竺へ行ったように・・・
宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルに行ったように・・・
決して遊びではないのだ・・・
瀬戸田レモンラーメン絶妙な酸味が効いてうまかった・・・
立川そば、十割そばだけあってうまかった・・・
もう一度言おう、これは遊びではない・・・
旅も終盤に差し掛かってきた、だがその時それまで穏やかだったkoutiがとうとう牙を剥いた高松自動車道から高知自動車道に入ると長い長いトンネルが続く・・・あまりにも長く果てしないトンネルをひたすら走っていると、上っているのか下っているのかすら分からなくなってくる・・・
そのうち、とうとう真下に落ちていくような感覚に陥った、いつ 路面からタイヤが離れてもおかしくない・・・本気でそう思えた。連なる自動車の列が漆黒の穴に落ちていく・・・だが、その先には僅かだが、小さな光が見える。それは少しづつ大きくなっていき正気を失いかけていた私はそれに導かれるように走って行く。
光明の先にたどり着いたのはNangoku city、聖地まではあと少しの都市だった。疲労と尿意に耐えながら、ハンドルを握る手に一層力が入る。
そして、
艱難辛苦の末、ついに到着!実に5時間の道のりであった。
工場内には何人もの職人がおり、みなそれぞれが特殊な技術を持ったプロ集団である。そして、我々を待っていてくれたのはベルトハンマーのスペシャリストだった。
早速、荷を下ろして事情を説明すると、なんと!
すぐに修理を始めてくれた!
神ですか?
私ではビクともしなかったベルトハンマーをいとも簡単に分解していく。腕のいい職人の仕事は見ていても気持ちが良い。しばらく待っていると、それは完璧に修理された。我々は平身低頭してお礼を言い、感涙にむせびながらtakeharaへの帰途についたのであった。
そして、ついに復活!
組み上がったベルトハンマーはまばゆい光を放ち私達を優しく包んでくれるようだった。
そして我々はまたいつもの仕事に戻っていくのであった(完)
全国の鍛冶屋に告ぐ
ベルトハンマーのベルト交換をするときは上図のようにホイールを針金でしっかり動かないように固定しておいてください。坂本鉄工所の方に教えていただきました。固定しておかないと交換時の振動でベアリングが外れてしまい、いったん外れてしまうと直すのはなかなか難しいそうです。皆さんもご注意ください。