豪雨災害より9ヶ月を経て

満開の桜

4月になり桜も満開で鍛冶屋は今日も営業回りです。

今日向かう場所は去年7月の豪雨災害で大きな被害を受けた地域です。被災直後に来てから9ヶ月経ちました。前回は山道を避け大きい道を選んで通りましたが、それでも何ヶ所も通行止めになっていました。土砂や流木を避けながら車を走らせていましたが今はどうなっているのでしょうか。

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半年以上経ったということもあり、いつものコースで山道に入り近道しようとすると、落石注意の看板やコーンが大量に並んでいました。なんだかいつもと雰囲気が違うので若干不安ですがなんとか通れそうなので前進していると、

崖下の道路脇に置かれた落石注意の看板

道路に覆い被さった山からの土砂

おや、完全に塞がってますね。

分かりづらいかも知れませんが、アスファルトの道路だった所です。そういえば途中道路半分だけ通行止めのコーンが置いてあったので、誰かがずらしたのでしょうか・・・。

細い道なのでバックで戻ります。

軽トラックの運転席から振り返って見た荷台と道路

しかし、数々の悪路で鍛えられた私はバック走行大得意です。むしろ前進より安定感があるくらい。切り返した回数だけ事故率が上がると信じています。

さて、元の道に戻り、遠回りですが大きい道で目的地に向かう事にしましたが、その迂回路もまだ工事中で片側交互通行になっていました。

運転席から見た信号待ちの車

しかし、長い・・・・。5分は待ってますね。通れるようにはなっていますが、あちこち崩れたり土嚢が積んであったりとまだまだ災害の傷跡は色濃く残っていました。

なんとか目的の集落にたどり着けましたが、今度は集落の入り口が工事中で入れません。どうやら1本しかない集落を通る道の途中で工事があるため、しばらく通れないとのことです。どうしても入りたいなら反対側から入ってくれと。

なかなか大変ですが、工事をしているということは復興に向けて前進しているということなので喜ばなければいけませんね。

山の斜面にある集落

集落の反対側からやっと入る事が出来ましたがそこら中で重機が作業をしています。道路や家の周りの土砂は取り除かれていますが、あちこちに土砂や流木の山がありました。未だに潰れた車などがそのままになっている所もあり復興はやっとこれからといった感じです。

多くの田や畑も土砂に飲まれており、農業どころではない家も多数あることでしょう。早い復興を祈るばかりです。

土砂崩れで塞がれた道路と折れ曲がったガードレール

集落を少し離れたお客さんの家の側の道が潰れ、ガードレールがへし折れています。交通事故でも簡単にはこうならないでしょう。土砂崩れの恐ろしさがよく分かります。まだまだ、こういった手の付けられない場所が多く見られます。

9ヶ月前のあの時から時間が止まったままの場所はまだ沢山残されています・・・