鍛冶屋の日常

鍛冶屋が造るランタンスタンド

暗い家 引っ越ししてしばらく生活して分かった事があります。 山際の陰地のためか夜が本当に暗い・・・いや、闇夜になります。 勝手口の電灯のヒモを探すのも一苦労、 街灯も少ないので本当に物騒です。 オシャレなランタンを探して 帰宅時に我が家を照らし…

鍛冶屋の燃料問題

燃料今昔 瀧川鉄工所は大昔は粉炭を使って仕事をしておりました。 粉炭(ふんたん、英: fine coal)とは、粉状または細粒状の石炭のこと。これに対し、10-40 mm 程度より粗い石炭を塊炭といい、0.5 mm 程度より細かい石炭を微粉炭という。燃料として使われ、…

鍛冶屋のヴァイキング魂

リフォームの果てに これををどうしたものか・・・ 廃材の山を見て鍛冶屋は思うのでした。 最近家をリフォームしたのですが、直した分だけゴミが出るわけでして・・・ 解体して火を起こす焚き付けにしたいのですが、 そういえば我が家には薪割り斧がありませ…

溶接で字を書く

鍛冶屋の引っ越し かくかくしかじかで鍛冶屋は引っ越しをすることになりました。 あ、いえいえ、仕事場はこのまま、 居住部分だけのお引越しです。 現在、古民家をリフォームの真っ最中。 あれやらこれやら物入りで、 逆さにしても鼻血も出ない状況となって…

がんぎを切る

がんぎを切る鍬 この鍬はがんぎ鍬と呼ばれています。 その特徴は、とにかく爪一本一本の幅が広く、 爪と爪の間隔が狭くなっています。 通常の三つ鍬と並べてみるとその特徴ははっきりと判ります。 これは広島県世羅郡に多く見られる・・・ いえ、多く見られ…

鍛冶屋系YouTuber爆誕!?

YouTubeで見るクサビの打ち方 以前、当ブログにてクサビの打ち方を説明しましたが、 写真と文字だけでは分かりにくいと思っていましたので、 ついに動画で説明することにしました。 とりあえずやりたいことをイメージして、 三脚にスマホを固定しての定点撮…

鍛冶屋と独楽

鍛冶屋、無知を知る ある日仕事のメールをチェックしてたところ、 見たことのない単語がありました。 【カンナボーを造りたいので丸鋼を潰して欲しい】 という依頼なのですが、 カンナボー? かんなぼーとは何ぞや? この人は何をされてる方? !!! なんと…

鍛冶屋のときめきメモリアル

なんの役にも立たない話 これは私が40代半ば、中年まっしぐらの頃のお話・・・ それは四月の出来事でした。 私はいつものように飛び込み営業中。 谷間にある集落の真ん中をきれいな川が流れています。 その土手沿いには桜の木が植えられており、 こぼれんば…

虫を掘る鍬

四つ鍬のようですが 修理の為に預かった、かなり痛んだ鍬です。 使い込まれてあるので刃先も薄く、丸くなっています。 そして、相当力を入れて使うのでしょう、 一本爪が折れていますし、他の爪も曲がっています。 この鍬は普通の四つ鍬のようですが、田畑で…

鍛冶屋の造る楔(クサビ)

意外なナンバーワン 広島県で細々と鍛冶屋を営んでいる瀧川鉄工所ですが、 一応全国からの注文を承っております! とはいえ、すごく古いソフトで作った手作りホームページの為、 非常に注文しにくい環境になっており、 お客様には大変ご迷惑をおかけしており…

鍛冶屋とひろしま百景

ひろしま百景 広島県のテレビ局、テレビ新広島(TSS)で制作されている 【ひろしま百景】という番組があります。 広島の自然や文化遺産、 そして人の営みを美しい映像と音楽で綴る番組です。 www.youtube.com なんと! この格調高い番組に瀧川鉄工所が取り上…

鍛冶屋とサミット

フライトロードにて 広島空港から世羅まで約30㎞を ほぼノンストップで走れるこの自動車道路は フライトロードと呼ばれています。 地道と比べるとかなり時間短縮できるため、 北部に営業に行く場合はよくこの道を通っています。 多いときは週に2~3回通ること…

鋤簾(じょれん)覚書

鋤簾(じょれん) よく見かけるこの道具、土砂などをすくい集めたりする用途に使われます。 水抜き用の穴が開いてたり、そうでなかったり。 うまい表現をしている文章がありました。 【和製スコップ】 まさにこれに尽きます。 ほぼ全農家が所有していると言…

最期の鍬

黄昏時に 『私ももう90だからこれが最後じゃろうねぇ・・・』 こう言われた時、正解の返答が未だに解りません。 いやいや・・・、まだまだ、ははは。 と誤魔化したように笑うのが精一杯です。 まだまだですよ、頑張ってください・・・ これは違う気がしま…

鍛冶屋と絵本

またまたO氏登場 このブログ常連のO氏・・・まあ岡田さんなんですけどね(アッサリ その筋では有名な、知る人ぞ知る・・・そうあの岡田氏なのです。 今回は内容の都合上名前ださせていただきますよ(了承済)。 www.takitetu.com 農業の枠を越えていろいろな活動…

鍛冶屋とオレオレ詐欺

絶妙のタイミングで それは毎年必ず伺っているお宅に行った時の事。 車から降りて中庭に入った所で丁度奥様に出会いました。 「いつもお世話になります、瀧川鉄工所です。この度は何かご用は・・・」 と言いかけたところで、 プルルルルルルルルルルルー 家…

鍛冶屋、雪上に消ゆ

ある寒い日 今日はこの冬一番の冷え込み、北部は雪が降るかもしれないとか。 貧乏暇なしの鍛冶屋さんは休むわけにもいかずいつもの配達に向かいます。 目的地はやや北部ですが、そこまで雪深い地域でもなく大丈夫かなと思いながら車を走らせます。 最初は晴…

『TOMO-MICHI』を読む

生きた記事 知り合いの紹介で編集長の沢田さんと知り合いになったのが一年前、 それから時々出来上がった雑誌を頂くようになりました。 丁寧なお手紙も添えられています。 せっかく頂いたので目を通してみるとなかなか興味深い。 最近はスマートフォンなどで…

鍛冶屋、20年来の謎を解くの巻

鍛冶屋の謎 瀧川鉄工所は主に鍬の製造・修理を行っており、 だいたいの物は自前で作っています。 毎日振っている金槌や、様々な火箸も先代が造った物です。 ですが、鍬の柄だけはどうにもなりません。 さすがに仕入れています。ええ、人任せです、ハイ。 今…

鍬の修理承ります!

コロナ禍において 令和2年になってコロナという流行病が世界を席巻するようになってから、社会の様相がめまぐるしく変化していきました。 緊急事態宣言、密を避ける為のソーシャルディスタンス、マスク警察・・・ 今まで聞いて事の無い言葉が次から次へと飛…

火箸をつくる

鍛冶屋の秘密道具 『おたくの鍬は角度がぴったりで使いやすいねー』 と修理した鍬の角度を褒められる事がよくあります。切れ味ではないのかと拍子抜けするのですがそれはそれで嬉しいですね。 使い古した鍬を修理する為に一旦柄から外し、曲がったり折れたり…

鍛冶屋の静止する日

うちのお店は日曜日と盆と正月が休みですが数年に一度平日に仕事をしない日があります。 そして、その日がやってきました。 火床(ほど)を造り直す 鍛冶屋の仕事は火造り鍛造、毎日鉄を融点近くまで焼いてハンマーで叩いています。この火を燃やして風を送り…

シーツで作るマスクカバー

今回は当初の予定を変更して特別企画をお送りします。尚予定しておりました【鍛冶屋とフラメンコダンサー】は後日掲載させて頂きます。 特別企画 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が全国に拡大されました。事態が収束する兆しは未だ見えません…

鍛冶屋とウォータースライダー

小さな悪魔 「目が!目がぁぁぁぁぁ~!」 ああ、目にゴミが入ったんですね、分かります。ウチの職場でも良くあるんですよね。 ハンドグラインダーや大型グラインダーなどの研磨機械もよく使うのでゴーグルなどの安全対策は必須です。 しかし、目に入るときは…

古い柄は人生を語る

O氏からの依頼 今回もO氏がらみのお話なので知らない方はコチラをどうぞ。 www.takitetu.com 以前、O氏のお宅に伺った時、大事そうに一冊の本をを持って来て私に見せてくれました。その本は農業の写真集で、農作業中の農家や農具の写真を専門に撮っている…

不器用な鍛冶屋2

鍛冶屋の無駄遣い いやぁ、近日中にまた挑戦するとかなんとか言ってはや数ヶ月。 www.takitetu.com いえいえ忘れていたわけじゃないんですよ。むしろいろいろ試していました。 飾り職人への道のりは遠く険しい・・・。 ビー玉です。焼き鳥みたいに串刺しにし…

簡単そうな物ほど難しい話

ここは瀧川鉄工所。広島県竹原市、その町外れにひっそりと佇む鍛冶屋です。 ここには農具について色んな悩みを抱えた方が訪れますが、今日は一体どんなお客さんがやってくるのでしょうか。 柄の付いた鉄の棒 おや、 これは一体なんでしょう? 座頭市の仕込み…

万能鍬を求めて

最近の農具事情 農業従事者の高齢化に伴い、昔は一日中鍬を振っていた方もだんだんと重い鍬が使えなくなってきます。 『もう鍬が使われんようになったわ』 そう言って寂しそうに笑うお客さんも少なくありません。それでも自分が使える軽い鍬を持って田畑に出…

不器用な鍛冶屋

鍛冶屋かんざしに興味を持つ 夕食が終わり子供も寝付き、やっと落ち着いた時間、私はテレビゲーム、奥さんはスマホをいじっています。 すると、奥さんが 『そうそう、かんざしが壊れたんよ~』 「へぇ~、たいへんだね~」 私にスマホを見せて続けます 『新…

U字溝掃除には古い板鍬がオススメですよ、奥さん!

五月になって暖かくなるといたる所に新しい命が芽吹いてきます。新緑の山々、田畑のあぜ道、庭の花畑、ディズニーアニメのように歌いまくって踊り狂いたくなる季節ですが、悲しいかなこれは現実の物語。寒い季節にたまったU字溝の堆積物から異臭が漂ってくる…