溶接で字を書く

鍛冶屋の引っ越し

かくかくしかじかで鍛冶屋は引っ越しをすることになりました。

あ、いえいえ、仕事場はこのまま、

居住部分だけのお引越しです。

現在、古民家をリフォームの真っ最中。

あれやらこれやら物入りで、

逆さにしても鼻血も出ない状況となっております。

なので自分で出来る事は自分でしないといけません。

ああ、こんな時自分が大工だったら・・・と、

嘆いても仕方ないので、

鍛冶屋スキルで出来る事はないかと考えていました。

表札を造る

なんとなくですが、表札なら出来そうな気がします。

さて、どうやって造りましょうかねぇ・・・

築100年を超えた古民家ですのでテーマは「和モダン」、

ちょっと錆びてるくらいが丁度いいような気がします。

そんなある日の溶接中のこと、

ふと思い、鉄板に字を書いてみることにしました。

もちろん溶接で!

アーク溶接(アークようせつ、英語:arc welding)とは、空気(気体)中の放電現象(アーク放電)を利用して、同じ金属同士をつなぎ合わせる溶接方法である[1]。アーク溶接の用途は広く、自動車鉄道車両船舶航空機建築物建設機械など、あらゆる金属構造物に一般的に使われている。母材は鉄鋼が多いが、アルミニウムチタンなどほかの金属にも利用される。

要するに、

インクの代りに溶けた鉄で字を書くのです!

偉そうに言ってますが、もちろん初めてやるっ!

おりゃぁぁぁぁあ!

あ、なんかいけそうです。

溶接棒を筆のように使い、

緩急をつけながらとめはねも表現していきます。

せっかくなので枠のように丸棒を巻き付けて、

仕上げにラッカースプレーでつやを出して、

なんとなくいい感じになったような気が・・・。

見たか貧乏人のド根性!

鉄板に溶接で字を書いて造られた表札

本来は【瀧川】なのですが、さすがに画数が多すぎて無理っ(泣)

まあ、どちらでも一緒なので問題なしです。

・・・・・

しかし、これは鍛冶屋スキルではないですね・・・(完)