マムシに睨まれた鍛冶屋

鍛冶屋の営業は農家を回って仕事を頂きます。毎年回っているとお客さんとだんだん仲良くなり、ジュースやお茶を出してもらったり、いろいろな季節の野菜などを頂いたり、時にはイノシシや鹿の肉をお土産にもらったりすることがあります。ですが、その日頂い…

モロ木の柄を固く留める方法

モロ木(桧科ビャクシン属) 【ネズ】【ネズミサシ】【ムロ】とも呼ばれています。 水に強い木なので昔から農業用資材として、使われている木材です。 私の嫁様の実家は薪のお風呂なのですが、焚き付けにモロ木の葉を乾燥させたものを使っています。農家にと…

ゲンノウ(玄能)の柄を入れる方法

ゲンノウ(玄能)とは? ここにお客さんから預かった一丁のゲンノウがあります。長年の使用で角が取れて丸くなり柄もボロボロです。 一口にゲンノウと言ってもいろいろありまして、これは石工さんが使う方のゲンノウです。ハンマーのように見えますが石工さ…

バチツルの柄の入れ方 

バチツルとは? このようにバチ鍬とツルハシが一緒になった鍬なのでバチツルと言います。固いとことを打ったりするのに便利な鍬で、かなり無理がききます。 最近はこれで竹の子を掘る方も増えていますね。この鍬は他の鍬と違い、柄を差すときにクサビを使い…

地域差による四つ鍬の変化

鍬の鍛冶屋の営業範囲 瀧川鉄工所の営業範囲はだいたい竹原から片道1時間くらいで行ける距離が限度なので、竹原市、三原市、東広島市、世羅郡、呉市、三次市、尾道市あたりになります。この範囲を1年くらいかけて農家の家々をまわり、お仕事を頂いています。…

鍬の重さと柄の太さの関係

鍬と柄の因果関係 お客さんから、『この鍬昔から使よーるけどみやすいんよ。(広島弁で使いやすいの意)』と言って見せてもらった鍬には必ずいい具合に仕上がった柄がついています。何年も何年も使って握りこんだ柄は絶妙な握り心地になっています。私は一度…

曲がった鍬の直し方 

鍬が曲がってしまった! よくあることです、畑や田んぼには石やら根っこやらいろいろ埋まっています。 あ、石がある!あ、根っこがある!と見つけてしまうと分かっていても手に持ってるもので処理しようとしてしまいます。それが、四つ鍬とか板鍬だと悲劇が…

鍛冶屋の千里行

注)今回は興奮のあまり中二病的な仕上がりになっております。 ベルトハンマーが壊れたぁぁぁっ! ベルト交換してたらクラッチが動かなくなってしまった、親父と二人でいろいろ試して見たが直らない。打つ手なし・・・どうしよう・・・仕事が出来ない・・・…